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自在なスタイリング!ヘアアイロンでくせがつく原理と仕組み

スライドさせるだけで、簡単にツヤツヤのストレートヘアーになれるヘアアイロン。どうして髪をまっすぐにしたり、またカールをつくれたりするのか、考えてみるとよく知らないという方が多いか思います。

どうしてヘアアイロンは髪を自在にアレンジできるのでしょうか?縮毛矯正やストパーとの違いは?ここではそんな疑問を解決していきます。またその原理を利用してスタイリングのキープ力をアップさせる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ヘアアイロンは髪の毛の結合を変化させる

ヘアアイロンは髪の毛の結合を変化させる

髪の毛の主な成分はタンパク質で、小さい細胞がたくさん集まって結合している状態となっています。

髪の毛がストレートやカールに形を変えるとき、髪内部では結合の変化が起きています。ヘアアイロンだけでなく、縮毛矯正やパーマでも同じです。

髪の物質の結合にもいくつか種類があり、変化が起きる原因も様々です。ヘアアイロンは熱を使って結合を変化させることで髪をクセづける道具であり、熱が冷めていくときに髪型が定着するようになっています。

縮毛やパーマで起こるものも含め、結合の種類について詳しく解説していきます。

水と熱によっておこる水素結合

水素結合は髪を濡らしたり熱を与えることで簡単に切れてしまい、乾いたり冷めたりすれば再び結合します。最も切れたり繋がったりしやすい結合で、シャワーを浴びると髪がやわらかくなるのも水素結合が切れた状態だからです。

ヘアアイロンで起こる主な結合の変化は、この水素結合によるものとなっています。寝ぐせを直すときに水で濡らしてブローするのもこの仕組みを利用しているのです。

ヘアアイロンをするときに髪の毛が濡れている方がクセが付きやすいと感じるのも、水分が多いぶん水素結合の変化がたくさん起きるからです。しかしクセが付きやすくても、その後形が崩れやすくなります。

また髪の毛の水分が抜けることで形が定着するので、髪が濡れた状態でヘアアイロンをかけることは髪がパサパサになる原因になるので注意です。

熱と性質によっておこるイオン結合

イオン結合とは、プラスイオンとマイナスイオンがくっついている状態です。髪が酸性やアルカリ性の変化を起こすとき、このイオン結合が切れたり繋がったりするのです。

イオン結合が最も強力なのは弱酸性のときで、アルカリ性に近づくにつれ結合が切れていきます。また酸性になれば結合するのですが、逆に酸性が強すぎるとまた切れたり、イオン結合の変化以外での髪の傷みにつながったりします。

というのがイオン結合が変化する主な原因なのですが、他に熱でもイオン結合は変化します。この熱によるイオン結合の変化も、ヘアアイロンが髪の毛をクセ付けるもうひとつの理由です。

薬剤を使っておこすSS結合(シスチン結合)

SS結合はヘアアイロンを使うことなど、普段の生活の中で変化は起きません。美容院でパーマや縮毛矯正をかけるときに大きく関わってくる結合となっています。

パーマや縮毛矯正をかけるときは1剤と呼ばれる還元剤を塗ることでSS結合を切り、髪をやわらかくした状態で形をつくります。そして2剤と呼ばれる酸化剤で再び結合させることでクセ付けるのです。

ただこの酸化剤を使っても完全に結合を戻すことができず、そうすると髪を傷めてしまいます。パーマなどかけ続けていると髪がパサパサになってしまうのはこのためです。

髪の毛の生命線となるペプチド結合

ペプチド結合はなかなか切れることはないのですが、その代わり切れてしまうと二度と結合することはありません。枝毛や切れ毛などは、ペプチド結合が切れることによって出来てしまうものです。

ペプチド結合が切れてしまう原因は、パーマやカラー、矯正縮毛を何度も繰り返すことです。おしゃれしたい気持ちも分かりますが、美容院でこのような施術をやりすぎてしまわない注意です。

ヘアアイロンを使うと髪質の変化でツヤが出る!?

ヘアアイロンを使うと髪質の変化でツヤが出る!?

ヘアアイロンを使って髪をセットすると、確かにツヤツヤに整えることができます。このツヤは髪の表面にうろこ状に敷き詰められたキューティクルというものが関係しています。

ツヤのある髪はキューティクルが整っていて、光を一定方向に反射します。しかしキューティクルがはがれて傷んでいる髪は、光が色々な方向に反射してしまうためツヤが出づらくなってしまうのです。

天然パーマの人がツヤが出づらいのも、髪が曲がっている状態で光を一定方向に反射できないのが原因となっています。

ヘアアイロンを使うことでキューティクルが整えられたり、髪がまっすぐになることが、ツヤができる理由なのです。

「ツヤ=健康な髪」ではない

元からツヤがある髪は健康な毛ですが、ヘアアイロンで整えたツヤ髪は決して健康ではありません

傷んでいたキューティクルを無理やり整えてきれいに見せている状態なので、ヘアアイロンの効果が切れればまた元のツヤのない髪に戻っています。

ヘアアイロンを使い続けていると熱の影響で余計にキューティクルが傷んでしまい、そのうちヘアアイロンでもツヤがつくれない状態にまでなってしまうこともあります。

「ツヤ=健康な髪」と勘違いして、ヘアアイロンを使い過ぎないようにしましょう。

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ヘアアイロンと縮毛矯正の違い

ヘアアイロンと縮毛矯正の違い

ヘアアイロンも縮毛矯正も結合を切って再びつなげることで髪型をつくる点は同じですが、変化させる結合の種類が違うのです。ヘアアイロンを使うときは水素結合やイオン結合、縮毛矯正やパーマではSS結合の変化が主に関わってきます。

水素結合やイオン結合は水や熱などで簡単に切れたりつながったりするので、普段の生活の中で利用しやすいです。ヘアアイロンは手軽にクセ付けることができるぶん、すぐに取れてしまいます。対してSS結合を利用する縮毛矯正はどうでしょうか?

縮毛矯正は薬剤を使ってSS結合を切って再結合させる

SS結合の変化は普通に生活していて起こるものではありません。この変化を起こすためには薬剤が必要になります。

縮毛矯正ではまず1剤(還元剤)を使いSS結合を切ります。結合の切れたやわらかい状態の髪を、ヘアアイロンをかけて熱を加えながら真っすぐにしていきます。そうして整えた髪に2剤(酸化剤)を塗り、再びSS結合をつなげることでストレートヘアーをつくっているのです。

SS結合は水素結合やイオン結合よりも変化しにくいため、ヘアアイロンのようにすぐに落ちることがなく、毎日必死にセットする必要はなくなります。しかしそのぶん2剤を使ってもSS結合が切れっぱなしの髪が残ってしまい、傷みの原因となります。

ストパーと縮毛矯正はアイロンを使うかどうかの違い

実はストレートパーマと縮毛矯正はどちらも同じように、1剤と2剤を使ってSS結合を変化させて行うものです。カールをつくるパーマも同じです。

縮毛矯正はストレートをつくるときにヘアアイロンを使いますが、ストレートパーマはヘアアイロンを使わずコームなどで髪を整えます。そのため縮毛矯正のほうがストンと真っすぐな髪、ストレートパーマの方が少しナチュラルなストレートになるという違いが出てきます。

縮毛矯正のほうが熱を加えるぶんダメージも大きく価格相場も少し高めになるので、どちらにしようか迷っている方は髪が傷みにくくリーズナブルなストレートパーマの方から始めてみるのがおすすめです。

ただ美容院によってはストレートパーマでもヘアアイロンを使うというところもあります。気になる場合は美容師に確認してみてください。

髪の毛が変化する原理を利用してキープ力アップ

髪の毛が変化する原理を利用してキープ力アップ

ヘアアイロンで髪をクセ付けることができるのは、髪の毛の結合の変化によるものだと分かってもらえたかと思います。この原理を上手く利用することで、髪をできるだけ傷めずにヘアスタイルを長持ちさせることができます。

すぐに実践できるスタイリングのコツを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

ヘアアイロン前にしっかりブローしておく

濡れた状態の髪は水素結合が切れているので、クセは付きやすいのですが逆に崩れやすくもなっています。ヘアアイロンをかける前にはしっかりブローして、髪を乾かしておくようにしましょう。

濡れ髪にヘアアイロンをかけることはキープ力の低下だけでなく、髪への大きなダメージの原因になるのでその点でもブローは必須です。

また一度髪を濡らしてブローするようにすれば、このときの水や熱による結合の変化である程度のクセを直しておくことができ、ヘアアイロンをかける時間の短縮にもつながります。

ストレートアイロンは180度を短時間で

180度のヘアアイロンを一瞬当てるだけで、髪の結合が変化するのできちんとクセ付けることができます。強いくせ毛など髪質によってもちがいますが、必要以上に高温でセットすることは髪の傷みの原因になるのでやめましょう。

カールをつくるときはより長い時間当てることになるので、140度前後とより低い温度で使うことがおすすめです。

ただし低温だからと言って長時間当てることも髪を傷める大きな要因となるので注意しましょう。

ヘアアイロンの正しい使い方について詳しくは以下の記事を確認しましょう。

ヘアアイロン後は冷ますことでスタイリング長持ち

ヘアアイロンで熱を加えることで結合が切れて、髪の形の整えることができます。ただその髪型が定着するのは、再び結合がつながるとき、つまり髪が冷めていくときです。

スタイリングを長持ちさせるためには、ヘアアイロンを当てた後にしっかり冷ます時間を取るようにしましょう。ストレートなら手が触れないように気を付ける、カールなら手に置いてじっと待つ、最後にドライヤーの冷風をかけるなどの方法があります。

ヘアアイロンだけのキープ力に頼らずスタイリング剤を使う

ヘアアイロンを使って髪の結合の変化を繰り返していると、髪がみるみる傷んでしまいます。

そんなときヘアアイロン用のスタイリング剤を使えばヘアアイロンの熱から髪を守り、スタイリングのキープ力をアップさせることができます。

スタイリング剤にはカール用とストレート用、テクスチャもローションやスプレー、ミルク、オイルなど様々な種類があるので自分に合ったものを選んでみてください。

スタイリング剤はヘアアイロンの前に使用するようにし、髪が湿った場合はきちんとブローで乾かすようにしましょう。

おすすめのヘアアイロン用スタイリング剤については以下の記事で紹介していますのでチェックしてみてください。

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