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始まりは紀元前3000年前!?知られざるお香の歴史

知られざるお香の歴史

香という文化は紀元前4000年前、そしてお香を焚く文化は紀元前3000年前、それぞれメソポタミア文明の頃から歴史が始まり、日本でも飛鳥時代には仏教の伝来とともにお香の歴史がはじまります。お香と信仰はいつの歴史においても密接な関係となっており、様々な国や地域のスピリチュアルな文化とともに発展し受け継がれてきました。

世界的に見たお香の歴史と、お香伝来後の日本における歴史をたどりながら、まだまだ謎に包まれていることの多いお香の歴史を少しだけ紐解いてみたいと思います。

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紀元前3000年頃 〜お香の歴史の始まり〜

紀元前3000年頃 〜お香の歴史の始まり〜

今でこそ「インセンス」はお香を意味する言葉となっていますが、メソポタミアの文化においてインセンスという言葉は樹脂や香木を焚くことも示しおており、紀元前4000年頃には発見されていたと言われています。

樹脂や香木以外にも様々な香料を使用してお香を作り始めたのは紀元前3000年頃、お香の歴史はここから始まったとされており、紀元前1400年頃には古代エジプト第18王朝5代目のファラオのハトシェプスト女王によって「お香(インセンス)」という言葉が多くの人々へと浸透していくようになりました。

ハトシェプスト女王は遠征団を組織してお香の原料になる物質の捜査を行ったとされ、お香の原料になる木々が立ち並ぶ寺院から彼女の功績を讃える言葉が見つかっており、ファラオの墓標からは様々なお香の原料や香油が発見されているそうで、今尚お香はスピリチュアルな道具として使われていますが、この頃から神秘的な儀式や死者を祀る行為においてお香は欠かせない存在となっていたのです。

そこから世界的なお香の歴史において確かなことは分かっておらず、それぞれの国や宗教によって多様な歴史を歩み成長を遂げています。

西暦538年 〜日本におけるお香の歴史の始まり〜

西暦538年 〜日本におけるお香の歴史の始まり〜

仏教伝来とともに仏教儀礼に欠かすことのできないお香の文化が伝来したことで、日本史におけるお香の歴史が始まりました、日本でお香の歴史が始まったのは538年という説以外にも552年だという説もあります。

その理由は仏教伝来を記述している書物によって伝来の年数が違うからです、日本書紀によると552年に仏教が伝来したと記述されており元興寺縁起では538年に伝来したと書かれています、現在お香の歴史として538年から始まったと一般的にされているのは元興寺縁起が仏教伝来記とも呼ばれていることが関係しているそうです。

飛鳥時代 〜日本最古のお香の記述〜

飛鳥時代 〜日本最古のお香の記述〜

お香の歴史が始まったとされている飛鳥時代、仏教の伝来に伴い様々な仏教儀礼とともに「香」という文化が大陸から日本へと伝えられ、595年には日本で最も古いお香に関する記述が日本書記にも書かれています。

『ひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らずかまどに入れて薪とともに燃やしたところ、その煙が遠くまで薫り、これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した』

日本書紀によれば推古天皇3年(595年)の4月に淡路島に漂着した沈香は朝廷に献上されたのち、聖徳太子がその沈香で観音像を作ったとされており、今でも淡路島ではその香木を御神体として枯木神社に祀られています。

このエピソードから沈水香木の伝来した4月と、「香」という字を分解した「一十八日」を合わせて4月18日を「お香の日」として全国薫物線香組合協議会が1992年に制定しています。

奈良時代 〜鑑真和上来日〜

奈良時代 〜鑑真和上来日〜

奈良時代においてお香という存在は、仏前を浄めて邪気を払うという宗教的な意味合いの強いものとして用いられており、今のように香料を使って作られるお香を焚くのではなく、香料自体を直接火にくべて焚かれていたと考えられています、そんな時代に鑑真和上が来日することでお香を取り巻く環境に変化が起こりました。

医薬の知識が豊富な鑑真は、仏教の戒律と共にたくさんの香薬を日本へと伝え、唐招提寺の庭に薬草園を作って栽培し、漢方の薬草や香料の配合技術を教えたと言われており、唐の教養として鑑真から香について学んだ貴族たちが、宗教儀礼のための供香だけではなく、日常生活の中でもお香を楽しむようになっていったのです。

平安時代 〜お香の嗜好品としての普及〜

平安時代 〜お香の嗜好品としての普及〜

今まで宗教的な意味合いが強かったお香の文化から、趣味として香りを楽しむという文化へと変化していったのが平安時代、端午の節句には丸薬状の練香を送る風習が生まれたり、室内用の香り袋の原型が誕生しました。

また平安時代は香料を複雑に練りあわせて香気を楽しむ「薫物」が貴族の間で盛んに行われており、自分たちで組み合わせて作った薫物を炭火でくゆらせ、部屋や衣服への移り香を楽しんだのです。こうした薫物の調合法は各家や各人の秘伝とされており、同時に社交的な教養の一つとして浸透しました、そのため姿を見ずとも衣類などの香りだけで誰か識別できたとも言われています。

こうした薫物という文化により香りは黒方・梅花・荷葉・菊花・落葉・侍従の6つに分類され、薫物合わせと呼ばれる香道の原型とも言える遊びが流行、「枕草子」や「源氏物語」などでもお香の記述が散見されています。

鎌倉・室町時代 〜聞香の確立〜

鎌倉・室町時代 〜聞香の確立〜

武士の台頭と共に禅宗が広まった鎌倉時代、平安時代ではお香文化の主役だった薫物でしたが、鎌倉時代では沈香を中心とする香木へと人気が移り、優雅な雰囲気の香りではなく戦の前の高ぶる気持ちを鎮めるための厳かな沈香の香りや、その精神性が重要されていったのです。

また、複雑な香料を使う薫物ではなく、香木そのものと向き合って木の香りを極めるという姿勢も尊ばれるようになり、香木の香りを表現するための六国五味(りっこくごみ)という分類法を三条西実隆や志野宗信が確立。

室町時代に入ると東山文化が花開いていくと同時に、茶の湯や立花と同じく寄り合い文化を担っていく嗜みとして香は歴史を歩みます。

江戸時代 〜香道の歴史の始まり〜

江戸時代 〜香道の歴史の始まり〜

戦国の世は豊臣政権から徳川政権へと移行し安定した時代を迎え、人々の意識は経済や文化の発展へと向けられ、聞香や六国五味の確立によって生まれた香道もまたその流行にのって大きく発展しました。

貴族や武士以外にも経済力を持った町人へとお香の文化は広がり、香りを聞き分ける組香などの遊びが浸透すると共に香道具が作られ、香りを鑑賞するための作法が整えられてゆき、香りは「道」として確立されました。

そして江戸時代は何と言っても、線香の作り方が中国から伝わったのが香文化の歴史において非常に大きな事件といえるでしょう、これによってお香は庶民の間にも広く普及し、時間を刻むための時計代わりに使用されたり、香りを楽しむ嗜好品として使用されたり、宗教儀礼以外の使い方も浸透していきました。

現代 〜今なお進化し続けるお香〜

現代 〜今なお進化し続けるお香〜

日本独自の成長を遂げてきたお香の歴史も、戦争や高度成長とグローバル社会への変化に伴い、昨今では日本独自の香り以外にも東南アジア諸国やインドなど海外のお香が流行しており、一層複雑に変貌してきています。

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