炭酸入浴剤とは?効果と選び方や使い方のポイント
入浴剤の中でもイメージとして強いのは入れるだけで泡立ち炭酸ガスがシュワシュワと上がってくるものではないでしょうか?その泡が刺激となって気持ち良く、また体を芯から温めてくれる感覚を得られる商品となっています。このような商品を炭酸入浴剤といいますが、イメージに強いだけあり、その商品数や効果も様々です。
そうなると選ぶときにどれを購入しようか悩んでしまうこともあると思います。そこでこちらでは炭酸入浴剤とはどのようなものなのか、効果と選び方や使い方のポイントについてご紹介してきます。使用や選ぶ上での参考にしていただければ幸いです。
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炭酸入浴剤とは?
入浴剤には保温や保湿、肩こりや腰痛の改善など効果効能を目的としたものや、香りによるリラックス効果を目的としたものなど様々な商品が存在します。
その中でも炭酸入浴剤は医療分野でも高血圧や動脈硬化、怪我の症状改善などにも活用されている炭酸泉の効能に着目して開発された商品です。
炭酸による血行促進効果を目的としており、主に錠剤や粒状、タブレット状態で販売されています。浴槽のお湯の中に投入することで炭酸ガスが泡としてシュワシュワと発生します。
やがて泡の発生がおさまりますが、これによって炭酸が湯の中に溶けたことが分かります。溶けてから2時間程度は炭酸がしっかりと溶け込んで、その効果を得ることが可能です。
炭酸入浴剤の効果
炭酸入浴剤ですが血行促進以外にも様々な効果が期待できます。その中でも大きく分けると「血行促進」と「洗浄効果」の2つが挙がります。それぞれの効果を見ていきましょう。
血行促進
炭酸ガスには血管拡張効果があります。炭酸ガス、ひいては二酸化炭素が皮膚から吸収されることによって体内に蓄積すると、体が二酸化炭素を異物とみなし、酸素を吸収しようと毛細血管が拡張します。血管が広がることで血流が良くなるのです。
またお湯の中に入っていますので、体表面の熱が改善された血流によって全身に運ばれ、体の芯から温まることができるのです。これにより全身の新陳代謝が促進され、以下のような症状の緩和・改善や効果に繋がります。
- 冷え性
- 肩こり
- 疲労回復
- 肌のターンオーバーの正常化
洗浄作用
炭酸ガスは皮脂や角質などのタンパク質汚れを吸着し、浮かせて取り除く効果も期待できます。体表面の熱により毛穴も開いている状態なので、全身の毛穴の汚れにも効果を発揮し、やさしく落としてくれる効果も期待できるため、洗浄作用としても優れた入浴剤となっています。
濃度が大事?炭酸入浴剤を選ぶ時のポイント
こんな効果のある炭酸入浴剤ですが、高い効果を得るためには、その選び方もポイントとなってきます。主に注目するポイントとしては、その濃度になります。
炭酸の濃度が高いほど効果があると言われています。商品を選ぶ上でどこを見たらそれが分かるのか、そのあたりをここからは説明させていただきます。
炭酸の濃度の単位をチェックする
炭酸の濃度を調べる上ではppmという単位をチェックすることがポイントとなってきます。この単位について少し知っておいていただきましょう。この単位は医療やスポーツの世界でも使われている単位です。
気体中の気体については体積比を用い、液体・固体中の液体・固体では重量比を用いるのが一般的です。水溶液中の濃度については、「1 kg = 1 L」と近似して「mg/L = ppm」とし、不純物等の濃度の単位として用いられます。
つまり、炭酸ガスを湯という液体の中に含まれる不純物と考えると、1 Lの湯の中に0.01 gの炭酸が含まれるのであれば、
0.01 g = 10 mg であり、 10 mg ÷ 1 L = 10 mg/L = 10 ppm
ということになります。また実際に使用されているものを例にとると、日本の温泉法では「炭酸ガスが1Lのお湯に0.25g以上を含むもの」を炭酸泉としているため、
0.25 g = 250 mg であり、 250 mg ÷ 1 L = 250 ppm
ということになるのです。
なるべく炭酸濃度の高い入浴剤を選ぶ
効果が高いものを選ぶためには炭酸の濃度が高いもの、つまりこのppmの数値が大きい炭酸入浴剤を選ぶ必要があります。しかし所詮は家庭用で使用する炭酸入浴剤なので、高濃度の入浴剤はかなり限定されてしまいます。
炭酸入浴剤として有名なバブであってもその濃度は100ppm程度と言われており、温泉法で定める炭酸泉の濃度には及ばないものとなります。ただ限定されてしまうのであれば、あえて高濃度のものを選ぼうと思った時、選択肢が少ないので選ぶのに悩まなくていいという利点もあると考えてもいいかもしれません。
また数値が少ないからといって全く効果がない話ではありません。あくまで高い効果が望めないだけであり、ある程度の効果は期待できます。炭酸ガスだけの効果だけでなく、それ以外の効果効能や香りなどにも目を向けて選ぶといいでしょう。
炭酸入浴剤の上手な使い方のポイント
例え効果が高い炭酸入浴剤を購入しても、効果的に使うためのポイントを押さえておかなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。そこでここからは上手に使うためのポイントについて1つずつ見ていきたいと思います。
お湯の温度は38℃~40℃にする
まずは温度です。炭酸ガスは当然の如く気体なので、湯の中に溶けて存在しています。そうなると温度が高くなれなるほど湯は蒸発してしまい一緒に溶けている炭酸ガスも早く抜けてしまいます。また温度によって有効成分が壊れてしまうため、38~40℃程度のぬるめのお湯で使うのが適しています。
泡が消え入浴剤が溶けきったら入浴する
こちらは先述していますが、炭酸入浴剤の錠剤などを投入したら泡が出始めます。この泡が出なくなるまでは入浴しないで下さい。泡が出ている間は、炭酸ガスが溶けきっていないため、その状態で入浴しても効果は薄いです。まずは泡が消え、入浴剤が溶けきったら入浴するようにしてください。
2時間以内に入浴する
こちらも先ほど触れていますが、溶けた炭酸ガスも時間が経てば抜けてしまいます。2時間以上放置してしまえばその効果はほとんどなくなってしまうため、2時間以内に入浴するようにしてください。追い炊き機能などがあって温度は保たれるかもしれませんが、入浴剤の効果までは保てないので注意しましょう。
人気のおすすめ炭酸入浴剤:厳選3種
それでは最後に人気のおすすめ炭酸入浴剤を厳選して3種ご紹介していきます。有名な物から高濃度の炭酸入浴剤まで厳選させていただきましたので、購入の際の参考にしてみてください。
バブ / 温もり和果
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日本古来より親しまれてきた和の果物を集め、体も気分もほっと温まる、ゆずはちみつ・かりん生姜・摘みたてきんかん・完熟りんごの4つの香り詰め合わせた入浴剤です。炭酸力が温浴効果を高めて、芯まで温めほぐしてくれるので、疲労・肩こり・腰痛・冷え症に効果が期待できます。
またこの炭酸の効果により、ぬるめのお湯でも温かさが続きます。お風呂のお湯がやわらかくなり、肌にやさしい入浴剤となっています。
きき湯 / カリウム芒硝炭酸湯
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カルシウム、カリウム、マグネシウム、食塩と炭酸ガスといった温泉由来の成分が温浴効果を高める入浴剤です。抜けない疲労や肩こり、腰痛、肌荒れや湿疹など気になる症状を緩和してくれます。香りも気分和らげてくれるはちみつレモンの香りで、檸檬色の湯になるので見た目もやさしい入浴剤です。
アートクライム / 重炭酸SPA
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炭酸濃度1000ppmを誇る高濃度炭酸入浴剤です。
主成分の重炭酸Naとクエン酸がを湯に溶かすと炭酸ガスと重炭酸イオンを発生させ、美肌へサポートします。高濃度の炭酸ガスが血液循環をサポートし、老廃物を効率よく排除、またクエン酸が表皮を柔らかくし重炭酸イオンを吸収しやすく、細胞の活性化を促進することにより生まれる効果です。
さらにシャワーヘッドに入れて使用することで、全身エステと頭皮の集中クレンジングにも使用できます。SPA+家庭用シャワーヘッドという専用のシャワーヘッドにはなりますが、これにタブレットを入れてしようすることで、家庭で簡単に炭酸シャワーとしても使用できる商品です。