遮光だけじゃない!アイマスクの効果
移動中や普段の睡眠など、アイマスクをして眠る人は多く居ます。アイマスクを着用したことがない人にとってはアイマスクは暗くするために使用しているのだと思いがちです。
しかし、アイマスクは単に光を遮断するという効果だけではありません。アイマスクを使用して睡眠をとることは様々な効果をもたらしてくれます。
ここではアイマスクをして睡眠を取ることにより得られる効果について詳しくまとめてみました。より良い睡眠を得るためにぜひ参考にしてみてください。
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アイマスクの効果
寝ても疲れが取れない、熟睡できていない、そんな悩みを持っている人は多いのではないかと思います。そんな辛い悩みをアイマスクで解消できるかもしれません。
アイマスクはただ暗い中で眠るためのアイテムではありません。熟睡を手助けしてくれ、結果として健康な体作りにも役立つ非常に優れたアイテムなのです。
効果を体感した人には1度使用すると手放せなくなると言われるアイマスクの魅力を詳しく見ていきましょう。
>>ホットアイマスクとアイスアイマスクの選び方について詳しくはコチラ
遮光効果で寝つきが良くなる
眠るときは電気を消しているからアイマスクは必要ないと思いますか?実は電気を消していても、部屋の中には電子機器の微かな明かりがあったり、カーテンの隙間から月の光や街灯などなどが入り込み、本当に真っ暗にして眠ることは困難なのです。それを助けてくれるのがアイマスクの効果です。
人間は昔から明るい時間帯に活動し、暗くなると休息を取っていました。しかし、現代では夜といえども光があったり、或いは生活時間が不規則で昼間に眠る人がいたりと、純粋に暗闇の中で眠ることが難しい環境になっています。
脳は光を感じると活動時間と思い込んでしまいます。これにより、活動モードから急速モードへの切り替えが上手くいかず、結果として眠りが浅くなってしまいます。
アイマスクで光を遮ることで脳が休まり熟睡できるのです。光を遮断して眠るのは人間の本能から見ても理にかなった安眠方法なのです。
睡眠の質があがる
アイマスクを着けて眠ることで睡眠の質が向上します。それにはメラトニンというホルモンが関係しています。以下にまとめてみました。
メラトニンの分泌が促進される
メラトニンは夜に多く分泌されるホルモンです。このメラトニンが正しい時間帯に規則的に分泌されることで、体内時計の調節をしてくれます。このメラトニンは明るい中で眠ると分泌が抑制されてしまいます。メラトニンが不足すると体内時計が乱れ、それに伴い自律神経の乱れを誘発します。これにより睡眠障害に繋がる場合もあるのです。
また、メラトニンには細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用もあります。細胞が酸化すると、シミやシワの原因となります。つまり一般的に老化と言われる現象が体に現れてしまうのです。
つまり、適切な時間に熟睡しメラトニンの分泌を促すことはアンチエイジングや免疫力の向上にも繋がります。
適切な睡眠でメラトニンを正常に分泌することは、健康な体作りにも欠かせません。
目覚めが良くなる
アイマスクをして眠ることは熟睡できるだけではなく、目覚めを良くしてくれます。この効果にはセロトニンという脳内物質が大きく関わっています。以下にセロトニンの働きについてまとめました。
セロトニンの効果
セロトニンもまた、自律神経の働きに大きく関わっています。
そもそも自律神経とは、意識してもできないことをする役割を持っています。血液を流したり、胃で食べ物を消化したりという意識外で行われる機能は全て自律神経の働きによるものです。
快適で正常な睡眠というのは、リラックス担当の副交感神経と、活動担当の交感神経を正常に切り替えることで成り立っています。この切り替えもまた、自律神経の働きによって成り立っています。
熟睡することで脳と体を休め、朝になり交感神経とスムーズにバトンタッチすることにより、すっきりとした目覚めに繋がるのです。
このバトンタッチを助けてくれるのがセロトニンです。セロトニンは目覚めとともに本格的に分泌を開始します。つまり朝からしっかりとセロトニンを分泌させることで脳がスムーズに活動モードへと移行してくれます。
さらにセロトニンはイライラの解消、意欲の向上、不安の抑制など、様々な働きをしてくれます。このセロトニンは日光を浴びることでも分泌が促されます。
夜、外が明るくてカーテンを閉めなければ寝れない人もアイマスクを使えばカーテンを開けたままで寝て、朝は太陽の光を浴びて起きることができます。朝から太陽光を浴びることで、セロトニンを分泌し、結果目覚めが良くなります。
目元の美容効果
アイクリームなどで目元の保湿をしてから眠る人にもアイマスクをして就寝することをおすすめします。アイマスクによって目元が保護され浸透力が上がるので、アイクリームなどの効果を一層高めることができます。目元の保湿を高めることで、シワの改善にも繋がります。目元のシワが気になる人に非常におすすめです。
また、乾燥が気になる人は蒸気で温めるようなホットアイマスクを使用すると一層保湿効果が得られます。さらにホットアイマスクは目元の筋肉が解れ血流が良くなるので、眼精疲労の回復やクマの解消にも効果があります。
目元の血流が促進されると涙腺の働きも活発化するので、ドライアイ改善にも効果があります。パソコンやスマートフォンで目が疲れている人や、クマやドライアイに悩んでいる人はぜひホットアイマスクを使用してみてください。
全身の疲労回復
眼精疲労の改善は全身疲労の回復にも大きく関わってきます。眼精疲労で頭痛や肩こりといった症状に悩まされている人は多いと思います。
目の疲れが全身に影響を与えるというのには理由があります。目を酷使し続けることにより、まずピントを合わせるための毛様体筋が強ばってきます。そして眼球を動かす働きを持つ外眼筋も固くなり、その筋肉の硬直がやがて全身に広がっていくためです。
この作用は反対にも働くので、目元の血流を改善することで筋肉が解れ、直接的に全身の疲労も回復されていきます。
また、寝ても疲れが取れない、寝ても眠気が取れないという人は熟睡できていない可能性が高いので、アイマスクの効果で睡眠の質を向上させることにより疲労回復を期待できます。
まぶたの代わり
眠っている時に目が半開きになってしまう人は意外と多いものです。これはまぶたに対して眼球が大きいことやまぶたの筋肉がずっと緊張状態を保っているためなど、様々な要因で発生します。
目を開けた状態で眠ると、角膜が乾き深刻なドライアイの原因になってしまいます。また、ほこりや虫が目に入り、表面を傷つけてしまうのです。
そこでアイマスクを使用して眠ることにより、アイマスクが擬似的なまぶたの代わりをしてくれ、睡眠中の目を保護してくれるのにも役立つのです。
視力回復
視力が低下する要因に毛様体筋の働きが関係しています。この毛様体筋は目の水晶体の厚みを調節し、ピントを合わせるために使用される筋肉のことを言います。毛様体筋が衰えることでピントが合わせにくくなり、遠くや手元が見えにくくなってしまうのが視力の低下のメカニズムなのです。
アイマスクを使用して眠ることで、毛様体筋の働きを休ませることができます。毛様体筋の強張りをほぐすことでピントを合わせるという動きがスムーズになるので視力の回復を期待できるのです。
短時間睡眠でも疲労回復
飛行機や新幹線などの移動中に睡眠を取る人にアイマスクは非常におすすめです。中途半端に眠るとかえって体が疲れるという人がいますが、これは深い眠りまで到達していないためです。
アイマスクで光を遮断するだけでも眠りの質が向上し、より深い眠りにつくことができます。これにより短時間の睡眠でも充分体を休めることができます。
より良い睡眠効果を得るためには
アイマスクを使用して就寝すれば、睡眠の質は格段に上昇します。これは人間は本来暗い中で眠るようにできているためです。太古の昔、街灯などがない時代の名残とも言えます。
つまり、昔の環境に近付けることがより良い睡眠の条件とも言えるでしょう。そこで、ここではアイマスクと併用することでより質の高い睡眠が得られる方法についてまとめてみました。
アイマスクと耳栓を併用する
アイマスクは光を遮断して入眠を促しますが、耳栓は音を遮断することによって入眠を促します。光と同様に音もまた、安眠の妨げになります。昔の人間は今よりも音が少ない環境で眠っていたことも関係しています。
しかし、音が安眠の妨げになるとは言っても耳は閉じることができません。その一方で、現在の生活の中には夜眠る時であっても音が溢れています。家電製品の動作音、時計の秒針などが気になって眠れなくなるという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな時は耳栓を使用することをおすすめします。ある程度の音はシャットアウトできるので、非常にスムーズな入眠ができるでしょう。
また、眠っているときに外部刺激を極力抑えることは脳を休めるためにも非常におすすめです。音や景色を認識すると脳はそれらを処理するために働かなくてはいけません。つまり、睡眠中であっても外部刺激があれば脳は無意識に活性化されているということになります。
耳栓をして眠ることで音を遮断することは、外部刺激で脳が働くことを避け、脳を休めるのに非常に効果的なのです。このようにして脳をしっかり休めることで、眠りを深くすることができるので眠りの質の向上という結果が期待できます。
アイマスクと耳栓を併用することは、眠っているときに受ける外部刺激を最小限まで抑えることができるので、睡眠の質を高めることに非常に効果があると言えるでしょう。
しかし、普段使用しないものを着用して眠ることに不快感を覚える人もいます。アイマスクの種類にもよりますが、締め付けられることを不快に感じたり、耳栓で耳が痛くなった場合は無理に着用することはやめましょう。
不快感を感じるというのはストレスになっているということです。リラックスしなければ上質な睡眠は得られないのに、ストレスを感じた状態ではますますリラックスはできません。
アイマスクだけでも安眠効果は充分に期待できますし、音が気になって眠れないという人でなければ無理に使用する必要はないでしょう。
自分が1番快適に眠れる状態で睡眠をとることが睡眠の質を向上させるために大切なことです。