サージカルマスクとは?
手術等の医療行為を指す言葉「サージ」が使われたマスク「サージカルマスク」。その名の通り医療用のマスクであり、 手術時に医師がしているマスクです。
一般的な家庭用マスクとは規格や機能性が異なります。そんなサージカルマスクについて詳しくご紹介します。
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サージカルマスクとは?
サージカルマスクとは、医療用マスクのことです。その名の通り医療現場で使用されているマスクであり、「感染防止」の為に使用されるマスクです。「外科」「手術」という意味のある「サージカル」という言葉を用いて、「サージカルマスク」と呼ばれています。
サージカルマスクは家庭用マスクと比べると、非常にフィルターの目が細かいのが特徴です。医療従事者や患者を感染から守るために、「微粒子」「ウイルス」「血液などの液体」から保護する目的で使用されるマスクです。
サージカルマスクの規格
サージカルマスクには規格があり、サージカルマスクとして認められるには基準をクリアする必要があります。最も有名なのは、世界最大規模の規格設定機関「ASTMインターナショナル」が規定している「ASTM-F2100-11」という規格です。
この規格では、サージカルマスクは以下の5点の性能で規定されています。
- 微粒子ろ過効率
- 微生物ろ過効率
- 吸気抵抗
- 液体防護性
- 燃焼性
日本ではサージカルマスクの基準がない?
上述したような項目は、患者や医療重視者を守る為に規定されており、認められて初めてサージカルマスクと認められています。アメリカでは、アメリカ保健衛生局「FDA」の認証を得たサージカルマスクでなければ病院で使用することが出来ないなど、厳しく定められています。
しかし、日本ではサージカルマスクについて法的な規格や基準は現段階では存在していません。ですので、サージカルマスクの性能が無いにもかかわらず、サージカルマスクとして販売できるのです。 近年の新型インフルエンザ「感染性呼吸器疾患」の流行に伴い、政府が公布したガイドラインにも、医療機関においてはサージカルマスクの着用が指示されています。
しかしながら、日本ではサージカルマスクの性能基準も規格もないので、どのマスクがサージカルマスクなのか判断できないのが現状です。 サージカルマスクを購入する際は「サージカルマスク」という名前に惑わされず、「ASTM-F2100-11」という規格を満たしたマスクか確認するようご注意ください。
サージカルマスクは万能ではない
規格をクリアしたサージカルマスクは非常に機能性が高く、微粒子やウイルスをほとんど通しません。しかし、サージカルマスクもマスクである以上「隙間」が当然存在するので、空気感染を完全に防ぐことは出来ません。
ですので、サージカルマスクをしているからと言って過信せずに、予防の基本である「手洗い・うがい」などを怠らずに注意することが必要です。
また、感染者がサージカルマスクを着用することは非常に効果的であり、他人へウイルスを移すリスクを下げる効果が非常に大きいです。
サージカルマスクの代表的メーカー
前述した通り、サージカルマスクの規格は日本には無い為、現状日本には多くのメーカーからサージカルマスクと謳ったマスクが販売されています。
その中でも、医療従事者からの信頼も厚い、定番のサージカルマスクメーカーの公式ページをご紹介しますので、参考にしてみて下さい。