ファンデーションとは?役割や歴史について
ファンデーションは、肌のキメを整え美しく魅せてくれる、女性にとって欠かせないベースコスメです。肌質や仕上がりの好みで合わせて選ぶ方が多いかと思います。
しかしファンデーションの機能はそれだけではありません。
今回はファンデーションが肌にとってどんな役割をしているのか、またどのようにして女性たちの必須アイテムとして定着してきたのか、その歴史をご紹介いたします。
また、違いについてもわかり易く解説しますのでぜひご覧ください。
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ファンデーションとは
ファンデーションとは一般的に肌の表面を整え、シミやそばかすなどを隠し目立たなくさせるための化粧品です。肌色も明るく見せたりすることもでき、印象を良くする効果もあります。
第一印象を左右することから、女性の社会人マナーのひとつとして教わった方も多いのではないでしょうか。そんなファンデーションには他にも様々な役割があります。
ファンデーションの役割
今日は近所にしか出かけないからと、ファンデーションをつけずに出かけることありませんか?ファンデーションは肌を美しく整えるだけではありません。肌を守る役割があるのをご存知でしょうか。
肌を守るための役割は大きく3つあります。
ホコリ、花粉、PM2.5などの細菌や雑菌の付着から肌を守る
メイクをしている方が肌に負担になるのではと、休日は何もしないという方もいると思います。もちろん肌の状態によっては休ませた方がよい場合もあるでしょう。
しかし外にはホコリや花粉など、または細菌などが多く漂っています。これらをファンデーションは肌に一枚膜を作り守ってくれる効果があります。
余分な皮脂を吸収してくれる
地肌のまま過ごしていると浮いた皮脂によるテカリが目立ってしまうことありませんか。実はファンデーションには塗ることにより余分な皮脂を吸収し、テカリを押さえてくれる効果があります。
特にパウダータイプのものが肌をさらさらに仕上げてくれるのでおすすめです。
美容成分や保湿成分や日焼け止め成分の含まれているファンデはそれぞれその効果が期待できる
近年、美容成分などが配合されたファンデーションが増えています。これらはスキンケアをするのと同じとまでは言えませんが、ファンデーションをつけていながら肌へのケアができると効果が期待されます。
少しでも肌への負担を軽くしたい方、肌が荒れやすい方などはそれぞれのタイプに合うものを選び使用しましょう。
ファンデーションの歴史
ファンデーションの歴史は非常に古く、古代ローマやギリシャの間で肌を白く見せるため当時の女性たちが使い始めたと考えられています。白い肌であることが当時は特権階級のシンボルとして考えられていたんだそうです。
当時は毒性の強い鉛白を使い肌に塗っていたそうですが、使い続けることにより胃腸病や脳病、神経麻痺などにかかる危険性がありました。それでも女性たちは使い続けていました。時代問わず肌を美しく魅せたいという想いは女性たちの共通の想いのようです。
また白い肌だけでなく、暗めな肌色が流行した時代もありました。イギリスでペストが大流行した17世紀に、感染することを恐れ女性たちはみな家の中に篭るようになったそうです。
たちまち顔色が青白くなり、その不健康そうな肌を隠す為に暗めなトーンのファンデーションを塗るようになりました。でもまたすぐに白い肌が流行り始めました。
日本でも当初は鉛白で白く塗っていたのですが、やはり体に悪影響があるということで1934年に鉛白で作られた白粉は製造禁止になりました。
その後1914年に油性成分や合成界面活性剤でコーティングした、現代では一般的なケーキ型のファンデーションをマックスファクターが紹介し流行しました。日本ではコーセーが最初に開発したメーカーと言われています。
ファンデーションの下地と仕上げについて
ファンデーションだけでも肌を守ったり美しく魅せることはできますが、下地や仕上げにクリームやパウダーを使うとメイクの持ちをよくし、より綺麗に肌を整えることができます。
それぞれクリームやパウダーの役割もご紹介します。
クリーム
クリームは下地に使ったり、タイプによってはファンデーションに成分が近いため、メイクする時間がない時にクリームとパウダーだけで済ませてしまう方もいます。
最近は色んなクリームが出ていますが、それぞれしっかり異なった役割があります。
BBクリーム
名前の「BB」は「Blemish Balm(ブレミッシュ バルム)」と言い、傷や欠陥を修復する軟膏という意味がありドイツで医療用の軟膏として使われていたそうです。
名前の由来にもあるように肌の再生を助け、保湿する効果があります。日焼け止めとしての役割やカバー力もあり、ファンデーションと成分が近いことからBBクリームを下地ではなくベースメイクのメインに使っているという方もいるようです。
CCクリーム
名前の由来はBBクリームと違い、メーカーによって意味が異なりはっきりとした定義がないようです。ただ若干の意味の違いはあれど、共通して肌の色味を調整するアイテムとして作られています。
肌の色味を明るくしたり、おさえたり、化粧下地に使われることが多いです。ファンデーションのような役割はないのでカバー力はあまりありません。
素肌感を出したいかたはこれとパウダーで仕上げ、しっかりカバーしたい方はファンデーションをプラスします。
DDクリーム
BBクリームよりも優秀に、「Dynamic Do-All(ダイナミック・ドゥー・オール)」強力なオールインワンという意味があります。
化粧水や美容液、日焼け止めの効果まであり、これひとつで全てをカバーする高機能なファンデーションとして広まりました。
ただもともとは、「Daily Defense(デイリー・ディフェンス)」日常的に保護するという意味でどこにでも使える万能な保湿クリームとして作られており、このタイプだと色もなくファンデーションとしての役割はありません。
同じDDクリームと表記されていても、購入する際は間違えないように注意が必要です。
EEクリーム
BB、CC、DDよりもさらに高機能。アンチエイジング効果もあり、これ一本で全て対応できる素晴らしいクリームです。「Ever Effect(エヴァー・エフェクト)」さらに効果的なという意味を持っています。
保湿、補正、日焼け止めも下地もファンデーションもすべてこれだけで済ますことができるので、最強の時短コスメと言われています。忙しい方は特に嬉しいアイテムですね。
まだ日本では未発売ですが、現在海外ではエスティーローダーから出ています。透明感のある仕上がりで素肌っぽいのに隠したいところはしっかりカバーされているとかなり好評な様子です。
パウダー
パウダーは仕上げに使うものとして認識している方が多いと思いますが、パウダーとはどう定義されたもののことを言うのか、改めて紹介したいと思います。
フェイスパウダー
フェイスパウダーは実はファンデーションの一種です。その中でも一番油分が少ないものになります。油分の多いリッキッドやクリームタイプのファンデーションの仕上げに使うことが主で、パウダーファンデーションの仕上げに使う必要はありません。
ですが、パウダーファンデーションを使っていても、テカリが気になる時など油分の少ないフェイスパウダーをメイク直しに使うため合わせて持っている方も多いようです。
また、同じフェイスパウダーでもさらに2つの種類にわかれます。
- ルースパウダー
- プレストパウダー
粉末状のフェイスパウダーをルースパウダーと言います。粉末状なので優しくふんわりとした仕上げになるのが特徴で、ブラシなどでさっと乗せることができるので初心者でも使いやすいです。ただ、粉が飛んでしまう可能性もあるため、持ち歩きに向かないのがデメリットです。
一方でプレストパウダーは、固形タイプなので持ち歩きに優れ、外出先のメイク直し用に好まれています。質感はさらっとした落ち着いた仕上がりになります。