自宅で簡単に!手作りボディミストの魅力と簡単な作り方
ボディミスト(ボディフレグランス・ボディスプレー)は消臭、制汗、虫よけなど様々な効果を期待することができる優れた商品ですが、いろいろな香りがあり、人によって好みが違うので自分に合った香りを見つけるのが難しかったりもします。そんな時は自分で手作りしてしまうのもおすすめです。
今回は意外と簡単にできる手作りボディミストの作り方をわかりやすくお伝えしていきます。手作りする時の注意点や保存期間なども合わせて紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
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手作りボディミストの魅力
手作りボディミストの魅力はなんと言っても自分の好みの香りでボディミストを作ることができるという点です。自分の好みの香りというのは意外と見つけるのが難しいので、香りを細かく自分で調整などができる点も魅力でしょう。
注意事項や手順も一度覚えてしまえば難しくなく、意外と簡単にできてしまいますしコストパフォーマンスも良いです。
手作りボディミストの作り方
ここからボディミストの作り方を紹介していきます。主にボディミストの香りづけのためには「エッセンシャルオイル」か「香水」を使用するのが一般的ですので、どちらの作り方も紹介していきます。
作り方は簡単なのでぜひチャレンジしてみてください。
エッセンシャルオイルを使用した手作りボディミストの材料
- 精製水:90ml
- 無水エタノール:10ml
- エッセンシャルオイル(精油):5滴~10滴(香りの強さの好みによって)
- スプレーボトル
精製水 | 無水エタノール | エッセンシャルオイル |
エッセンシャルオイルを使用した手作りボディミストの作り方の手順
- ビーカーなどの入れ物に無水エタノールとエッセンシャルオイルを入れて混ぜる
- スプレーボトルに精製水を入れる。
- スプレーボトルに無水エタノールとエッセンシャルオイルを混ぜた物を入れる。
- よく振って混ぜ合わせてから使用する。
香水を使用した手作りボディミストの材料
- 精製水:90ml
- 無水エタノール:5ml
- オードトワレ:20~25プッシュ
精製水 | 無水エタノール | オードトワレ |
香水を使用した手作りボディミストの作り方の手順
- ビーカーなどの入れ物に無水エタノールを入れ、香水(オードトワレ)を吹きかけ混ぜる。
- スプレーボトルに精製水を入れる。
- スプレーボトルに無水エタノールと香水(オードトワレ)を混ぜた物を入れる。
- よく振って混ぜ合わせてから使用する。
事前に知っておきたい手作りボディミストの作り方の注意点
ボディミストを手作りする際の注意点を紹介していきます。材料選びの時点でも注意点があるのでしっかり理解しておきましょう。
エッセンシャルオイル(精油)かどうか注意する
ボディミストの香りにはオイルを使用しますが、市販のオイルにはアロマオイルとエッセンシャルオイルの2種類があります。
アロマオイルは人工の香料などを使用しており、肌への使用を想定していないので、アロマオイルをボディミストとして使用すると肌荒れの原因になってしまいます。エッセンシャルオイルであれば100%天然なので基本的に肌につけても問題ありません。
エッセンシャルオイル(精油)の選び方
エッセンシャルオイルには非常に多くの種類があり、香りはもちろん効能に違いがあります。以下の表で香りと効能を確認し、自分に合ったものを選びましょう。
名称 | 香り | 効能 |
ラベンダー | 清らかでフローラル | 鎮痛作用 リラックス効果 |
レモン | 清涼感があり爽やか | 殺菌・抗菌作用 リフレッシュ効果 |
グレープフルーツ | 爽やかでフルーティー | 消臭・抗菌作用 |
ベルガモット | フレッシュな甘さ | 鎮痛・鎮静作用 リフレッシュ効果 |
オレンジスウィート | フルーティーで甘酸っぱい | 血行促進作用 リラックス効果 |
タイム・リナロール | フローラルな優しい甘さ | 抗菌作用 リラックス効果 |
ローズウッド | 優しいローズの香り | 抗菌・殺菌作用 鎮痛・鎮静作用 |
ジンジャー | 爽やかでスパイシー | 食欲増進・消化促進作用 鎮痛作用 |
イランイラン | 官能さのある甘さ | 鎮静・安眠作用 鎮痛・抗炎症作用 |
ティートゥリー | 爽やかでスパイシー | 抗菌・抗ウイルス作用 |
ペッパー | スパイシーで爽やか | 鎮痛・消化促進作用 リフレッシュ効果 |
マンダリン | フレッシュで甘酸っぱい | 鎮静・安眠作用 リラックス効果 |
ゼラニウム | バラのようなフローラルな香り | 殺菌・血行促進作用 ホルモンバランス調整作用 |
タイム | スパイシーな甘さ | 抗菌・抗ウイルス作用 鎮痛・利尿作用 |
ライム | 苦味のあるシトラスの香り | 抗菌・抗ウイルス作用 食欲増進作用・リフレッシュ効果 |
シトロネラ | 爽やかなフレッシュな香り | 鎮痛・抗炎症作用 虫よけ効果 |
パイン | 爽やかでスパイシー | 抗菌作用 リフレッシュ効果 |
バルサムモミ | すっきりした爽やかな香り | 殺菌・鎮痛作用 リラックス効果 |
ディル | フレッシュな甘さと苦さ | 抗ウイルス・消化促進作用 |
プチグレン | フレッシュで爽やか | 鎮静・安眠作用 リラックス効果 |
エッセンシャルオイル(精油)の禁忌事項
エッセンシャルオイルには禁忌事項と言われる、使用する上で注意しなければいけないことがあります。妊娠中の人や肌が弱い人が使用しない方がいいエッセンシャルオイルもあるので、選ぶ際は以下の表を見てしっかり確認しておきましょう。
名称 | 通経作用 | 分娩促進D | 毒性・ 神経毒性 |
光毒性 |
アニスシード | 〇 | 〇 | ||
アンジェリカ | 〇 | |||
アンジェリカ ルート | 〇 (0.78%) |
|||
アブソリュート (イチジク葉) |
〇 (使用禁止) |
|||
アブソリュート (バーベナ) |
〇 (0.2%) |
|||
インディアンディルシード | 〇 | |||
ウインターグリーン | 〇 | |||
オレンジ (ビター) |
〇 (1.4%) |
|||
オポパナックス | 〇 | |||
カラムス | 〇 | |||
カラミント | 〇 | |||
カンファー (ホワイト / ブラウン / ブルー/イエロー) |
〇 | |||
キャラウェイ | 〇 | |||
クミン | 〇 | 〇 (0.4%) |
||
グレープフルーツ | 〇 (4.0%) |
|||
クローブバット | 〇 | |||
サッサフラス | 〇 | |||
サビン | 〇 | |||
シダーウッド (アトラス、ヒマラヤ) |
〇 | |||
シトロネラ | 〇 | |||
シナモンリーフ | 〇 | |||
ジンジャー | 〇 | |||
スターアニス | 〇 | |||
スネークルート | 〇 | |||
セージ (スパニッシュ、コモン) |
〇 | |||
セロリシード | 〇 | |||
タイム (ホワイト) |
〇 | |||
タジェット | 〇 | 〇 (0.05%) |
||
ターメリック | 〇 | |||
タラゴン | 〇 | |||
タンジー | 〇 | |||
ツーヤ | 〇 | |||
ナツメグ | 〇 | 〇 | ||
ニアウリ | 〇 | |||
バジル (ワイルド/ドッグ) |
〇 | |||
パセリ (葉、シード) |
〇 | |||
パルマローザ | 〇 | |||
ヒソップ | 〇 | |||
フェンネル (スィート) |
〇 | |||
フェンネル (ビター) |
〇 | |||
ベイローレル | 〇 | |||
ペニローヤル | 〇 | |||
ベルガモット | 〇 (0.4%) |
|||
ホースラデッシュ | 〇 | |||
マスタード | 〇 | |||
マンダリン | 〇 | |||
ミント (ペパーミント) |
〇 | |||
ミント (スペアミント) |
〇 | |||
ヤロー | 〇 | |||
ユーカリ | 〇 | |||
ライム | 〇 (0.7% 圧搾抽出) |
|||
ラブダナム | 〇 | |||
ラベッジ | 〇 (0.7% 圧搾抽出) |
|||
ラベンダー (スパニッシュ) |
〇 | |||
ルー | 〇 | 〇 (0.78%) |
||
レモン | 〇 (2.0% 圧搾抽出) |
|||
ワームウッド | 〇 | |||
ワームシード | 〇 |
※( )は光毒性を避けるための最大使用レベル。ただし記載がないものは使用禁止。またスウィートで圧搾抽出したオレンジ、圧搾抽出をしたタンジェリン、タンジェロ、マンダリン、ベルガプテンを除去したベルガモット、蒸留抽出したライム、レモンは光毒性はありません。
光毒性は主に柑橘系オイルに多く、光毒性因子としてはフロクマリン類が有名です。
通経作用とは月経を誘発する作用のことを言います。通常時は月経を促し、生理周期を整えてくれるのですが、妊娠中は子宮内のものを排出しようとする作用があるため危険です。
無水エタノールの量
無水エタノールの量を入れすぎると、肌に合わない場合や敏感肌の人は肌が赤くなる可能性があります。
肌に影響があった場合は量を減らすなど、使い続けることは避けてください。
香水を材料をする場合は香水の種類に注意する
香水には香料を含む割合によって4つの種類があります。どの香水を使用するかによって分量が変わるので必ずチェックするようにしましょう。
- パルファム:15%~25% / 精油1滴:3プッシュほど
- オードパルファム:10%~15% / 精油1滴:4プッシュほど
- オードトワレ:5%~10% / 精油1滴:5プッシュほど
- オーデコロン:2%~5% / 精油1滴:8プッシュほど
香水は本来はパルファムのことを指しますが、一般的に香水として普及しているのはオードトワレになります。
手作りボディミストの保存期間
手作りしたボディミストは1~2週間程度で使い切るようにしましょう。販売されているボディミストと違って保存料などが入っていないので、保存期間は長くありません。
本来は作った日にちなどをメモしておくと安心ですが、忘れてしまった場合は匂いに変化はないか、肌への刺激が強くなっていないか、などを判断の目安にしましょう。
手作りボディミストの保管方法
手作りボディミストを補完するときには高温多湿は避け、冷暗所で保管するようにしてください。日光の当たる場所や暖房器具の近くだと劣化が早まってしまうので注意が必要です。